1次元線熱源を備えた温度測定装置を用いた土壌の熱伝導率観測
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概要
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一様な媒質中に置かれた1次元の線熱源から一定の熱量を与えた時に,ある一点での温度の時間変化から,媒質の熱伝導率が求められる(ヒートプローブ法).この原理を用いた装置で地中の熱伝導率の鉛直分布を求めた.熱伝導率は線熱源からの熱量の時間変化が小さく,かつ外部条件の変化による地温変化が小さい時のデータから求めなければならないことが分かった.地中の熱伝導率は土壌水分と地温の両者の依存性を持ち,土壌水分が多いほど,また高温ほど大きくなる.一方,地温日変化が三角関数で表わされると仮定して,その1日周期成分の振幅や位相差それぞれの鉛直分布から温度拡散係数を求める方法が良く用いられる.それらには地温日変化を三角関数で近似したことによる誤差があるため,熱伝導方程式を直接解いて得られた温度拡散係数と比較して推定精度を向上させなければならない.
- 社団法人日本気象学会の論文
- 2002-09-30
著者
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