インド型イネ品種南京11号から誘発された突然変異系統SR-1の離脱粒性遺伝子のRFLPマッピング
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
半矮性のインド型イネ品種南京11号より誘発された離脱粒性突然変異系統SR-1の離脱粒性遺伝子および南京!!号の有する半矢委性遺伝子を,第1染色体のRFLP連鎖地図上に位置づけた. SR-1およびジャワ型品種Dina1agaとのF2集団80個体について,脱粒性程度と秤長とを調査した結果,脱粒性程度と桿長との間に負の相関が認められた(r=-0.57^**)、このことから,SR-1において離脱粒性突然変異遺伝子と南京!1号に由来する半矢委性遺伝子のsd-1とは連鎖していると考えた、また既にRFLPマーカーを用いた分析より,半矯性遺伝子sd-1が第1染色体上に座乗していることが明らかにされている(Ogiet al,1993)ことから,第1染色体のsd-1近傍のRFLPマー力-を用いた計量形質遺伝子座(QTL)解析を,SR-1の離脱粒性遺伝子およびsd-1の染色体地図上への位置づけに適用した.QTL解析にはコンピュータープログラム(MAPMAKER/QTLver.3.O)を用いた.遺伝子座が存在する確からしさを示す尺度としてlodスコアーが示され,マー力-間についてもintervalmappingによりlodスコアーを算出し,lodスコアーが3.O以上で最高値を示した点に各遺伝子座が存在すると推定した
- 日本育種学会の論文
- 1995-03-01
著者
関連論文
- インド型稲品種南京11号より誘発された難脱粒性突然変異系統における脱粒性程度および離層形成の有無
- インド型と日本型イネ品種間の遠縁交雑集団における分離の歪みに関する情報を含むRFLP連鎖地図
- 栽培イネにおける穂首維管束数と一次枝梗数のQTL解析
- アジア栽培イネにおける穂首維管束系の変異と生態型分化との対応
- 栽培イネにおける穂首大維管束数と一次枝梗数の遺伝率について
- 42 水稲の登熟性向上に関する生理生態学的研究 : (2) 密陽23号/アキヒカリの雑種固定系統群を用いた登熟特性の評価と登熟性に関する遺伝子座解析
- インド型イネ品種南京11号より誘発された難脱粒性突然変異系統の遺伝子分析
- 蛍光プライマー用いた改良AFLP法による日本栽培稲の遺伝的多様性の検出と日本稲品種に導入されているインディカ稲ゲノム断片の検索とクローニング
- DNA マーカーを用いたイネの密陽 23 号/アキヒカリ RI 系統群における芒長に関する QTL 解析
- 密陽 23/ アキヒカリの RI 系統群を用いたイネいもち病抵抗性に関する QTL 解析
- RFLPマーカーを用いたイネのツマグロヨコバイ耐虫性遺伝子Grh1のマッピング
- 50 日印交雑F_1稲の生育・収量特性および環境適応性について
- RFLPマーカーを用いた水稲中間母本農6号におけるツマグロヨコバイ耐虫性の遺伝子分析
- 量的遺伝子座(QTL)解析でなにができるか
- インド型イネ品種南京11号から誘発された突然変異系統SR-1の離脱粒性遺伝子のRFLPマッピング
- イネの日・印交雑系統における稔性回復遺伝子の有無と日本型・印度型の関係
- P53 汚れた水のもとに野生イネは生えない