偏東風波動、モンスーン低気圧、熱帯低気圧型擾乱の力学について
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概要
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ITCZやモンスーントラフ域で観測される回転性の総観規模風速擾乱の幾つかの側面は、大きなメソスケール対流システムに特徴的な振幅や時・空間スケールを持つパルス的加熱に対する、乾燥・静止大気の線形応答を考えることで理解できることを議論する。その鍵は、短波長のロスビー波の平均流から見た群速度、位相速度は小さいことと、加熱が赤道上よりも赤道から少し離れた位置にあるほうがロスビーモードの応答は遥かに大きなエネルギーを持つことである。故に、観測される擾乱に似た特徴を持つ総観規模ロスビー波は、大きなメソスケール積雲システムが発達する赤道を少し離れた領域に存在するということになる。
- 社団法人日本気象学会の論文
- 2000-04-25
著者
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