K-理論と2次のクロージャーモデルに基づいた植生地のパルク輸送係数

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概要

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植物群落内外の各種プロファイルやフラックスを数値モデルによって計算する際に,K-理論と2次のクロージャーモデルを用いることによる結果の比較を行った.また,これら2つのモデルに基づいて,植物群落全体のバルク輸送係数と個々の葉の輸送係数との関係を示した.植物群落下層におけるプロファイルの計算結果にはモデルの違いによる明かな差異が現れた.しかし,群落上のフラックスには大きな違いはなく,その結果バルク輸送係数に対するモデルの違いの影響はあまり大きくはなかった.したがって,K-理論がクロージャーモデルに比べて取扱いが簡単であることを考え合わせると,単純なモデルで地表面フラックスを予測する目的のためにはK-理論を用いるのが適切ではないかと思われる.
社団法人日本気象学会の論文
1993-02-25

著者

渡辺力
東北大学理学部地球物理学教室

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