Calcipotriol (MC903)の生殖・発生毒性試験 (第2報) : ラット皮下投与による器官形成期投与試験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
MC903の6.25,12.5および25 μg/kg/dayを,Slc:SD系のラットの器官形成期に皮下投与し,母動物,胎児(F_1)および出生児(F_1)に及ぼす影響を検討した。1. 母動物では,25 μg/kg群において摂餌量の有意な減少および体重に増加抑制傾向がみられた。いずれの投与群においても一般状態に異常は観察されず,剖検および器官重量にも影響は認められなかった。2. 胎児(F_1)では,骨格検査で,25 μg/kg群において頸椎体の骨化数に有意な減少が認められ,発育抑制作用が示唆された。しかし,胚・胎児に対する致死作用および催奇形作用は認められなかった。3. 出生児(F_1)では出生率,生存率,体重増加,発育分化,感覚機能・行動・学習の検査,外表・内臓・骨格検査,生殖能およびF_2胎児の発生に影響は認められなかった。以上の結果から,本試験条件下におけるMC903の母動物に対する一般毒性学的無毒性量は12.5 μg/kg/day,胎児に対する無毒性量は12.5 μg/kg/day,出生児に対する無毒性量は25 μg/kg/dayであると推定された。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1996-07-05
著者
-
小野 正博
帝國製薬株式会社研究開発本部
-
白川 清美
帝國製薬株式会社 研究開発本部
-
小西 良士
帝國製薬株式会社 研究開発本部
-
小西 良士
帝國製薬株式会社
-
鈴木 登志郎
株式会社 日本セイギケン総合研究所
-
鈴木 登志郎
株式会社日本セイギケン総合研究所
-
永田 充宏
帝國製薬株式会社研究開発本部
-
内山 長久
株式会社日本セイギケン総合研究所
-
小池 嘉秀
株式会社日本セイギケン総合研究所
-
内山 長久
株式会社 日本セイギケン総合研究所
関連論文
- MC903 の体内動態(第4報):イヌにおける単回経皮および皮下投与時の吸収,代謝および排泄
- MC903 の体内動態(第3報):ラットにおける反復経皮および皮下投与時の吸収,分布,代謝,排泄および肝薬物代謝酵素系に及ぼす影響
- MC903 の体内動態(第2報):ラットにおける単回経皮投与時の吸収,分布,代謝および排泄
- MC903 の体内動態(第1報):ラットにおける単回皮下投与時の吸収,分布,代謝,排泄,胎盤通過性および乳汁移行
- Calcipotriol (MC903)の一般薬理作用
- Calcipotriol (MC903)の生殖・発生毒性試験 (第1報) : ラット皮下投与による妊娠前および妊娠初期投与試験
- Calcipotriol (MC903)のラットを用いた皮下投与による26週間反復投与毒性試験および5週間回復試験
- Calcipotriol (MC903)のラットを用いた経皮投与による4週間反復投与毒性試験および4週間回復試験
- プロドラッグによるazidothymidineの脳移行性改善
- Calcipotriol (MC903)の変異原性試験
- Propiverine hydrochloride生殖試験(第3報) : ウサギ経口投与による器官形成期投与試験
- Lidoderm^【○!R】 の開発について
- 医療ニーズに経皮デリバリー技術は応えきれていない
- Calcipotriol (MC903)軟膏の皮膚毒性試験 : 皮膚一次刺激性試験,皮膚感作性試験,光毒性試験および皮膚光感作性試験
- Calcipotriol (MC903)の抗原性試験
- Calcipotriol (MC903)の生殖・発生毒性試験 (第4報) : ラット皮下投与による周産期および授乳期投与試験
- Calcipotriol (MC903)の生殖・発生毒性試験 (第3報) : ウサギ皮下投与による器官形成期投与試験
- Calcipotriol (MC903)の生殖・発生毒性試験 (第2報) : ラット皮下投与による器官形成期投与試験
- Calcipotriol (MC903)のイヌを用いた経皮投与による26週間反復投与毒性試験
- Calcipotriol (MC903)のラットを用いた経皮投与による26週間反復投与毒性試験
- Calcipotriol (MC903)のイヌを用いた経皮投与による4週間反復投与毒性試験および4週間回復試験
- Calcipotriol (MC903)のラットおよびイヌを用いた単回投与毒性試験
- Inhibitory Mechanism of Imipramine on Barbiturate Metabolism in Rat Liver
- Effect of Bile Salts on the Gastrointestinal Absorption of Drugs. II. Mechanism of the Enhancement of the Intestinal Absorption of Sulfaguanidine by Bile Salts
- Effect of Bile Salts on the Gastrointestinal Absorption of Drugs. I.
- Reproduction Study with Meloxicam in Rats Dosed Orally During Perinatal and Postnatal Period
- Reproduction and Teratology Study with Meloxicam in Rats Dosed Orally During the Period of Organogenesis
- Fertility Study with Meloxicam in Rats Dosed Orally Before Mating and During Early Period of Gestation
- 創薬開発過程における創剤の立ち位置