セジロウンカの加害によってイネに誘導されるいもち病抵抗性 : 圃場試験

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概要

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セジロウンカの加害を受けたイネにおける葉いもちの発生を圃場条件下で調査した.セジロウンカの水田における発生量を調節するため, フィプロニルまたはイミダクロプリドを使用し, これらの殺虫剤を施用した水田と施用していない水田での葉いもちの発生を比較した.その結果, これらの殺虫剤を施用していない水田のイネと比較して, 施用している水田のイネでは葉いもちの病斑が有意に増加した.さらに, あらかじめセジロウンカに加害させておいたイネでは, 加害させていないイネと比較して葉いもちの病斑数が有意に減少した.これらの結果から, 既に室内試験によって確認されていた「セジロウンカの加害によりイネに抵抗性が誘導され, いもち病菌に対する感受性が低下する」という現象が, 野外条件下でも発現することが明らかにされた.
日本応用動物昆虫学会の論文
2005-08-25

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