SI4 農薬の植物葉面クチクラ透過の挙動と影響要因 : アジュバントの作用性とその利用
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概要
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最近の農薬製剤技術動向の特徴は、(1)安全で、環境負荷の少ない製剤、(2)省力施用製剤・技術、(3)放出制御製剤・技術及び(4)アジュバント(adjuvant)の利用としてまとめられる。具体的には、水性製剤(SC・SE・EW・ME等)、粒状・固形製剤(GR・WG・SG・WSB等)、省力施用製剤(「Jumbo」・TB・1Kg-GR・WSB等)、放出制御製剤(MC・MC-GR・CG・CS等)及びアジュバント剤(界面活性剤・オイル・高分子化合物・無機塩等)の開発とその応用技術である。この内、アジュバントの利用は従来から「展着剤」等として茎葉処理農薬の散布液に添加・加用され、主に付着と湿展の増大を目的に使用されてきたが、最近環境への負荷低減の手段として農薬効果の増大・増強・制御等の目的で積極的に使用する傾向が顕著となっている(「農薬アジュバント」や「機能性展着剤」等)。本報告はこれらアジュバントの作用性の理解とその利用を図る目的で、散布液の植物への付着機構と界面活性剤・オイル・水溶性高分子等の付着した散布液滴からの農薬の植物への移行、特に葉面クチクラ透過挙動への影響及び移行機構の解析を行った演者らの基礎的な研究まとめたものである。
- 日本農薬学会の論文
- 2000-03-01
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