近世尾張地方の農地における作物生産と物質収支 : 久野家および長尾家の事例より
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は久野家の『萬日記』, 長尾家の『大宝記』という近世江戸時代の尾張地方における二つの自作農家の資料をもとにして, 生産力の基礎となる物質, ここでは窒素を指標にして, 水稲の生産を維持するためにどれぐらいの窒素の投入が必要だったのかを明らかにしようとした.同時に, 一般に自給的といわれる近世の水田農業が, 自給肥料だけで維持することが可能だったのかどうかを, 購入肥料の利用の可能性も含めて検証した.
- 日本作物学会の論文
- 1999-12-10
著者
-
矢野 勝也
名古屋大学大学院生命農学研究科
-
巽 二郎
名古屋大学大学院生命農学研究科
-
飯嶋 盛雄
名古屋大学大学院生命農学研究科
-
巽 二郎
京都工芸繊維大学 生物資源フィールド科学教育研究センター
-
飯島 盛雄
名古屋大学大学院生命農学研究科
-
山内 章
名古屋大学
-
近藤 圭
名古屋大学大学院生命農学研究科
関連論文
- 緑肥作物の導入と農耕地におけるリンの再利用 (緑肥農業の可能性)
- 132 深根性マメ科作物のHydraulic lift現象とトウモロコシへの地下水供給の可能性 : ザンビア共和国における環境・導管水の水素安定同位体自然存在比の解析
- アミノ酸施用がトウモロコシの窒素吸収に及ぼす影響と菌根菌接種効果 : 梅干調味廃液を用いた酵母培養によるアミノ酸液肥利用の可能性
- 66 ケイ酸質土壌改良剤の施用が水稲のケイ酸吸収と葉身のシリカボディ分布に及ぼす影響
- イネ幼植物の生育に及ぼすオイル中和剤の影響
- トウモロコシ根系が発揮する可塑性の窒素獲得における意義
- トウモロコシ根系の発育的可塑性と窒素吸収
- トウモロコシ根系の発育的可塑性の窒素獲得における意義
- 根域内で局所分布する窒素に対するトウモロコシ根系の発育反応
- 根域内の異なる窒素形態および存在位置に対するトウモロコシ根系の発育反応
- 圃場条件下で検証した深根性植物根系の灌漑機能
- 土壌の物理性が根からの漏水速度に及ぼす影響
- プロジェクト紹介 : Hydraulic lift を利用した植物で植物を灌漑する技術
- 養液栽培トマトの湿気中根および水中根の生理活性と形態に及ぼす生育温度の影響
- 保水シート耕方式の養液栽培における根域の気相/液相部比率がトマトの生育・収量に及ぼす影響
- リン酸カリウム溶液を用いた種子プライミングによるリン欠土壌での作物生育促進とリン肥料削減(講演要旨,第137回講演会)
- 植物スプリンクラー機能の種間比較
- どの方向にリン資源が存在するかをトウモロコシは知っている?
- 132 ソルガム収穫後残存根系を通した間作作物への水分供給
- 118 リン栄養によるササゲの気孔のサイズおよび密度の変化とその機能的意義の検討
- 植物の根に関する諸問題(131)植物のスプリンクラー機能:Hydraulic liftの活用
- リン酸施用および土壌水分状態がササゲ・セスパニア・キマメの気孔開閉に及ぼす影響(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- リン酸欠乏土壌に生育する植物の気孔閉鎖
- 混作栽培における水分欠乏植物への根系を通した水供給の可能性
- 深い根を持つことが水を獲得する上で本当に有利なのか? : 深根性マメ科植物のキマメ・セスバニアにおける比較
- 133 キマメ-トウモロコシ混作条件下における作物個体間での水分供給と競合
- 深根性マメ作物によるトウモロコシへの地下水供給現象 : 水素安定同位体自然存在比の解析から
- 水素の安定同位体自然存在比から評価した植物が利用する水資源の由来
- ザンビア共和国南部州における地下水、降水および作物導管液δD値の季節変動
- 導管水δD解析による植物の水吸収特性評価の試み
- 104 トウモロコシ-マメ科作物混作条件下における菌根菌接種の影響
- 塩処理したイネ幼植物の葉におけるNaの蓄積と塩ストレスによる障害発現部位との位置的関係
- サツマイモ根系形成のライフコースの解析
- マメ科作物の生態的地位向上に果たす菌根共生系の役割 : 難溶性リン酸の生物的利用能の拡大
- 92 トウモロコシ根における炭素と水の放出に及ぼす土壌圧縮と乾燥ストレスの影響
- ^Cと^Nのダブルトレーサー法による水稲の葉から根系への炭素と窒素の転流の研究
- 一時的な湛水が作物の根系分布に及ぼす影響ハトムギ, 水稲およびトウモロコシの比較
- 湛水条件がハトムギの根系分布に及ぼす影響
- P-21 サツマイモ塊根の地上部に対する水供給能の評価
- イネ科およびマメ科根圏におけるフィチン酸カルシウムの可溶化に及ぼす地上部光条件の影響
- ハス (Nelumbo nucifera) 葉身における表面温度の分布特性
- アーブスキュラ-菌根菌の接種によるラッカセイ幼植物の根系形態の変化
- 根粒形成が食用マメ科作物の根系形成に及ぼす影響
- 断根処理に伴うキャッサバキャノピー熱画像の経時的変化 : 異なる土壌水分条件下における品種間比較
- 土壌の圧縮は根に対するAl毒性を軽減する?
- 菌根共生系を介したキマメにおける難溶性リン酸の活用
- マメ科植物の難溶性リン酸利用能における菌根共生系の意義
- 菌根共生系を介したラッカセイおよびキマメの難溶性リン酸の獲得 : 3種類の難溶性リン酸における比較
- 58 菌根共生系を介したマメ科作物における難溶性リン酸獲得能の向上
- 側根の根端ならびに維管束構造における異形性
- 根圏生物と環境保全型作物生産 : 生産を制御する菌根菌・根粒菌・線虫
- 石灰に依存しない作物酸性土壌ストレス緩和策の検討 : 土壌圧縮と菌根共生系の活用(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- 土壌pHと大気CO_2環境の作物生育に対する相互作用(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- 大気CO2濃度上昇と酸性土壌における植物バイオマス生産
- 菌根共生と土壌圧縮による酸性土壌ストレスの緩和
- 植物のフィチン利用能 : 水耕および土耕での比較
- P49 根圏pHに影響するのは窒素形態それとも地上部の光条件? : マメ科およびイネ科作物の比較
- リン吸収量に応じたトウモロコシの蒸散量, 水利用効率および葉身δ^Cの変動
- 不均一にリンが分布した土壌におけるトウモロコシの生長 : 根系の可塑的な変化はどこまで適応的か?
- 64 土壌中におけるリン酸の空間的な分布様式がトウモロコシの生長に及ぼす影響
- 異なるリン酸パッチサイズに対するダイズ根の形態反応
- 74 ササゲ根菌におけるカチオン・アニオン吸収とpHに及ぼす地上部の光条件の影響
- 86 ササゲ根圏の酸性化に及ぼす光強度と葉面積の影響
- 硝酸吸収との関係からみた根圏pHの動態
- 102 根圏pHの視覚化と動態解析
- 51 ヒマワリとアルファルファの植物体残渣がササゲの根系発達に及ぼす影響
- 菌根菌菌糸のトウモロコシへの有機物由来窒素供給能
- 100 トウモロコシに対する菌根菌の選択的窒素供給
- 菌根形成に伴うトウモロコシの土壌由来窒素利用能の向上
- 緑肥として施用したサンヘンプならびにラッカセイが後作コムギの生長および窒素吸収に及ぼす影響
- 植物とVA菌根菌の窒素をめぐる駆け引き
- 菌根形成に伴う作物の有機物由来窒素獲得能の向上(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- P-19 ルミノール光化学発光を利用した根の酸化力の測定
- ハトムギの雑草抵抗性に関する研究
- 近世尾張地方の農地における作物生産と物質収支 : 久野家および長尾家の事例より
- 蛍光色素を用いた根系における水移動経路の推定
- 21 不耕起土壌がキマメの生長ならびにVA菌根形成に及ぼす影響
- 菌根菌種の多様性と土壌耕起がトウモロコシの初期成育に及ぼす影響
- リン吸収における植物種間比較 : 異なるリン酸源に対する応答
- 根圏ホスファターゼ活性の画像解析 : マッピングと定量
- 根機能のコストと利益 : その機能は個体にとって本当に有利?
- 植物の根に関する諸問題(134)植物の難溶性リン利用能と菌根共生系の関与
- 塩性土壌下のサトイモにおける葉身の出滴水に関する分析(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- コムギ葉身δC値と水利用効率の相関におけるリン栄養依存性(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- 119 有機態難溶性リン酸利用能におけるラッカセイ品種間差異
- コムギ・オオムギのアルミニウムストレス緩和における根端粘液の関与
- アーバスキュラー菌根菌との共生によるトウモロコシのアミノ酸吸収
- リンの施肥量削減に向けた作物種子のリン富化条件の探索
- 梅干調味廃液の酵母発酵によるアミノ酸液肥の生産と利用 : アミノ酸施用がコマツナの窒素吸収に及ぼす影響
- 灰色低地土におけるラッカセイの収量および窒素とリンの吸収
- 作物の生理生態研究ツールとしての安定同位体 : 水素,炭素,窒素
- リンを富化したコムギ種子はリン施肥量の削減に有効である
- 作物によるリンの獲得と菌根共生系の役割
- ラッカセイ根系におけるアーブスキュラー菌根の分布
- 不耕起土壌がキマメの生長ならびに VA 菌根形成に及ぼす影響
- 生育初期のラッカセイ根系における VA 菌根形成
- 69 ラッカセイ初期根系におけるVA菌根の形成
- 7 マメ科緑肥作物が後作コムギの生長に及ぼす影響
- シンポジウム「Phosphorus in Plant Biology : regulatory roles in molecular, cellular, organismic, and ecosystem processes」に参加して
- 根端ムシレージはトウモロコシのAI抵抗性に関与するか?