水稲根の形質に関する品種比較 : 培養に用いる根端の性格について
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概要
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著者らは根端培養法を用い, 地上部の影響を受けない条件の下での水稲根系の発達における品種間差異を研究している過程で, 日印両水稲品種間の差異は, 長く, 太く, 2次側根を発生するL型1次側根の発生・発達においてより顕著であり, それらが品種の特徴を最も明確に表現している形質であるということに気づいた.我々は以前より, このL型1次側根の発生・発達にとって, インタクト植物では主に地上部から供給される有機態窒素化合物の供給が重要であると考えている.そこで, 培養終了後の根系の乾物重, C・N含有率などを測定し, 培養根の生長と窒素代謝との関係について考察を行った.また, 培養に供試する種子根の根端についても同様の項目について調査し, その後の生育を支配している可能性についても検討した.
- 1993-12-01
著者
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