岡山県のモモにおけるクワオオハダニとミカンハダニの発生分布と薬剤感受性
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概要
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岡山県下のモモにおけるクワオオハダニとミカンハダニの発生状況を1992年から1994年にかけて調べた。また併せて, 各地から得られた両種それぞれの個体群について主要殺ダニ剤に対する感受性を調べた。1. 両種ともに岡山県下のモモに広く分布し, 両種の地理的分布の重なりが岡山県中南部を中心とした比較的広い範囲に及んでいることが明らかとなった。2. 両種混在地域内においては, クワオオハダニの休眠卵量はミカンハダニの多発が認められた園で少ない傾向を示した。3. クワオオハダニはいずれの個体群も供試した5薬剤(dicofol, hexythiazox, fenbutatin-oxide, fenpropathrin, pyridaben)に対して高い薬剤感受性を示したが, ミカンハダニは幾つかの個体群がhexythiazox, fenbutatin-oxideに対して顕著な感受性低下を示した。
- 1995-11-25
著者
-
藤本 博明
住友化学工業株式会社
-
平松 高明
岡山県立農業試験場
-
平松 高明
岡山県農業総合センター農業試験場
-
藤本 博明
住友化学工業株式会社農業化学品研究所:(現)住友化学工業株式会社アグロ事業部
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