水稲葯培養におけるカルス形成に対する培地窒素の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
葯培養においてカノレスの褐変しやすい品種についてカルス形成,再分化の向上のため培地の窒素源がカルス形成・再分化に及ぼす影響について検討した。1.カルスの褐変しやすいコシヒカリの基本培地としてはアンモニア態窒素の添加されていないNO_3培地,AA培地が有効であり,N6培地,MS培地ではカルスの褐変が著しく,不適であった。2.カルスの褐変しない農林22号はコシヒカリに比べ,カルス形成,再分化が優れていた。3.農林22号では硝酸態窒素の存在下でアンモニア態窒素がカルス形成,再分化に及ぼす影響は小さかったが,コシヒカリではアンモニア態窒素の添加によりカルスの褐変が誘発され,カルスの生育,再分化への阻害要因となることが明らかになった。
- 日本作物学会の論文
- 1992-12-21
著者
関連論文
- 宇佐平野におけるニシホマレの栽培および生育実態について(予報)
- 水稲の培養変異の育種的利用について : 第2報種子カルスおよび葯培養再分化植物の自殖第二代系統の特性
- 宇佐平野におけるニシホマレの栽培および生育実態について(第1報)
- 水稲の培養変異の育種的利用について : 第1報 単一種子カルス再分化系統に出現した変異
- 水稲葯培養におけるカルス形成に対する培地窒素の影響
- コシヒカリ育成系譜上の水稲品種の葯培養におけるカルス形成能
- 水稲の培養変異の育種的利用について : 第3報葯培養における植物体分化率の品種・系統間差異