トビイロウンカ抵抗性の水稲系統「西海165号」の栽培法
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概要
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トビイロウンカ抵抗性の水稲系統西海165号の収量性を向上する栽培法の検討を行い,以下の結論を得た。1.西海165号は一穂穎花数が少なく低収となりやすいので,m_2当り穎花数を確保する栽培が必要である。2.Lag期追肥を含む多肥栽培でm_2当り穎花数は増加した。一方,登熟歩合の低下は比較品種のミナミニシキより小さく,多収となった。3.登熟歩合の低下が少ないのは,粘着が疎であることの他に受光態勢の劣化が少ないことによると推定した。4.Lag期追肥を施す栽培法で実用品種並の収量は得られると考えられ,耐倒伏性も充分なので品質の問題がなければ実用品種として通用すると考えられた。
- 1985-12-20
著者
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