早期陸稲に対する除草剤としての石灰窒素利用について
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概要
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早期陸稲に対する除草剤としての石灰窒素利用について検討をおこなった結果(1)散布時期としては発芽期処理が,除草効果,薬害の点から最も効果的であり,散布量は2kg程度が適当と思われる。(2)処理前後における降水と除草効果の関係は,2〜3mm程度の降雨では,薬害,除草効果には大きな影響はないものと考えられる。(3)石灰窒素を除草剤として利用することは,除草効果のみでなく,窒素質肥料であるのでこの面からの効果も期待できる。以上のようなことから石灰窒素を除草剤として利用することは,水の不便な畑台地においては水和剤よりもはるかに有望と考えられる。今後はさらに他の作物に対しても薬害発生様相などを検討し使用法を確立したい。
- 日本作物学会の論文
- 1966-12-10
著者
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