水稲の栽培条件と収量、米質に関する研究 : 第 7 報分けつ次位, 節位および枝梗別米質について

概要

論文の詳細を見る
ホウネンワセを供試して, 栽植密度と基肥施肥量をそれぞれ2水準にし, 各々を組み合せて栽培し収量やその構成要素および分けつ体系の異なる材料を得た。これを用いて分けつ次位, 節位, 枝梗, 穂上の位置別に完全粒と稔実障害粒の発生ならびに粒重について調査しつぎの結果を得た。1.栽培条件に限らず高次分けつになるにしたがって完全粒が減少し, 稔実障害粒の発生が多くなった。節位別にみると, 3, 4, 9節から出る穂は稔実障害粒の発生が多かった。2.1次枝梗は2次枝梗よりはるかに完全粒の出現率が高く, 高次分けつになっても2次枝梗より稔実障害粒の発生頻度は少なかった。3.稔実障害粒は穂上の位置によっておおむね限定された位置に発生した。4.密植によって低次分けつの割合が高く, かつ1穂頴花数が規制されると完全粒が多くなり米質の外観は向上した。特に基肥少肥, 密植栽培において顕著である。5.分けつ次位が高くなるにつれて, 玄米千粒重は小さくなるが, 密植は疎植よりその漸減程度が小さく粒重の揃いがよい。特に基肥少肥, 密植区において著るしかった。6.密植によって高次分けつの発生を抑制すれば稔実障害粒が少なくなり, かつ千粒重を高め米質を向上することが明らかになり, さらに基肥量と栽植密度の関連を検討すれば増収も可能となることが示唆された。
日本作物学会の論文
1976-03-16

水稲の栽培条件と収量、米質に関する研究 : 第 7 報分けつ次位, 節位および枝梗別米質について

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク

水稲の栽培条件と収量、米質に関する研究 : 第 7 報 分けつ次位, 節位および枝梗別米質について

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク

水稲の栽培条件と収量、米質に関する研究 : 第 7 報分けつ次位, 節位および枝梗別米質について