トマトのロックウール栽培における育苗法の違いが生育と収量に及ぼす影響

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
トマトのロックウール栽培での育苗方法が生育や収量に及ぼす影響について,とくに以下の3要因に着目して検討した.1)播種床に培養液を施用した場合には苗の育成が早く,育苗時の培養液施用量も少なくてすんだ.さらに,定植後のトマトの生育も旺盛で,葉や茎が大きかった.そのうえ収穫開始日が早く,収量も多かった.2)仮植の時期:仮植は子葉展開直後に行うのがよいと考えられた,とくに播種床に水だけを用いた場合に仮植が遅れると,トマトの生育が遅れるだけでなく,収量も少なかった.3)育苗床:ポットの底部に設ける空間の多少といった育苗床の違いは,トマトの育苗時の培養液の必要量(吸水量)を左右した.すなわち,空間が少ない方が必要量が多かった.これらの結果から,ロックウール栽培における適切な育苗方法は次のように考えられた.(1)播種床には,あらかじめEC 1.0の培養液を施用する.(2)仮植は子葉展開直後に行う.(3)育苗床は,ポットと床の間にわずかの隙間が設けられる平面とする.
1990-06-05

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク