水稲の苗まき栽培 : 特に苗令および施肥法について
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概要
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1 本研究は田植の機械化を想定した耕種法を確立しようとして行ったものである。室内育苗の稚苗を苗播きし, その他の耕種法は深水湛水直播栽培に準じて行い, 苗の苗令, 施肥法を検討した。2 試験結果から, 苗播き用の苗は3葉期のものが適当であることが認められた。3 施肥法については, 苗播き後30日に下層少肥で穂肥で調節し, 稲を緩効持続的に育てる方がよいと思われた。4 また施肥位置については, 7cmよりも深めに10cm位にした方が成績がよかった。5 以上のように3葉苗を密条播し, 長催芽湛水直播栽培的な苗播き栽培を行う場合, 新潟のように地力の高い水田では肥効が緩効的になる施肥法を実施することにより, 移植程度の収量がえられることがわかった。
- 1965-03-15
著者
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