ヘリコプターによる直播稲の生育と収量 : 第 1 報面積当り株数と生育相
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概要
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1 本報は昭和38年飯田市松尾地区で行なったヘリコプターによる直播栽培において, 主として播種量, 播種むらに伴なう面積当り株数の多少が稲の生育収量におよぼす影響を検討した。2 ヘリコプターによる種籾落下量は, 播種量7kg/10aに対し最少0.7kg/10a, 最多22kg/10aでかなり大きな変異が見られた。これは土壌の不均平とともに栽培管理を複雑にする一因と考えられる。3 発芽苗立には大型化に伴なう若干の問題はあるが, 特例を除けば, 水苗代並の発芽率(80%)であった。4 m^2当の最適株数は平均130〜250株(0.4〜0.6kg/a)であったが, 穂数の増え易い圃場では100株/m^2(0.3kg/a), それの増加し難い圃場では300粒(0.8kg/a)と条件により巾が見られた。調査圃場は地力が低いので普通田では100〜200株(0.3〜0.5kg/a)が適密度と推定される。5 適密度以下の場合の減収要因は主に穂数減であり, 過密度による減収要因は過繁茂に伴なう一穂重低の下と倒伏によるものであった。
- 日本作物学会の論文
- 1965-03-15
著者
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