シハロホップブチルの茎葉処理におけるアジュバントの添加効果
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概要
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シハロホップブチルの茎葉処理剤としての経済性及び効果の安定化を追求するために7種類のアジュバントの生物効果を屏東(台湾)で評価した.供試したアジュバントのうち特に優れた効果を示したアジュバント, アルキフェノールグリコールエーテル系のPolyglycol26-2(以下PG26-2と略記する)を選択した.PG26-2をシハロホップブチル30%乳剤に混用し, ヒエに対する効果, イネに対する薬害及び耐雨性に関して検討した.2∿3葉期のヒエを90%以上コントロールするにはシハロホップブチルの薬量が60gai/haの場合, 0.1∿0.4%のPG26-2の添加を要した.また, 4∿5葉期のヒエを90%以上コントロールするにはシハロホップブチルの薬量が120gai/haの場合, 0.2∿0.4%のPG26-2の添加を要した.シハロホップブチルが360gai/haの高薬量で0.4%のPG26-2の添加の際にも稲に対する薬害は全く認められなかった.耐雨性はPG26-2を0.1∿0.4%添加することにより効果が著しく増強された.以上の結果からPG26-2をシハロホップブチルに添加することにより茎葉処理剤としての薬量を軽減させ, また効果を安定化出来ることが示唆された.
- 日本農薬学会の論文
- 1999-08-20
著者
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松本 哲男
Dow Chemical Japan Limited
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松本 哲男
ダウ・ケミカル日本株式会社
-
近藤 直彦
Dow Chemical Japan Limited, Dow AgroSciences Division, Ogori Development Center
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白石 郁雄
Dow Chemical Japan Limited, Dow AgroSciences Division, Ogori Development Center
-
松谷 邦
Dow Chemical Japan Limited, Dow AgroSciences Division Headquarters, Tennoz Central Tower
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白石 郁雄
Dow Chemical Japan Limited Dow Agrosciences Division Ogori Development Center
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近藤 直彦
ダウ・ケミカル日本株式会社
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松谷 邦
ダウ・ケミカル日本株式会社
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