抗菌活性を有するプロパルギル N-(6-エチル-5-ヨード-2-ピリジル)カーバメートの作用特性
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概要
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プロパルギル N-(6-エチル-5-ヨード-2-ピリジル)-カーバメート(PEIP)はErysiphe graminis. f. sp. tritici, Sclerotinia sclerotiorum, Botrytis cinerea, Pyricularia oryzae, Rhizoctonia solani等に高い活性を示し, その最低有効濃度は寒天平板希釈法で0.1ppm以下であり, ポット試験ではおのおの8∿63ppmであった.またPEIPはベンズイミダゾール感受性のみならず耐性のB.cinereaにも同様の高い効果を示した.またB.cinereaおよびC.lagenariumにおのおの500および125ppmで治療効果を有していた.移行性に関しては根からの浸透性は1000ppmでも認められなかったが, 葉表から葉裏への移行性は500ppmで認められた.またB.cinereaおよびElsinoe ampelinaに対する効果は圃場試験でも確認できた.B.cinereaの分生胞子発芽や, 発芽管中の核に対するPEIPの影響を調べたところ, 形態に異常が認められた.これらの作用はベノミルを感受性菌に処理したときのものと酷似していたことから, PEIPの作用点は有糸分裂阻害である可能性が示唆された.
- 日本農薬学会の論文
- 1995-05-20
著者
-
三谷 滋
石原産業中央研究所
-
中野 加奈子
Organic Chemistry Research Laboratory Central Research Institute Ishihara Sangyo Kaisha Ltd.
-
三谷 滋
Agrochemicals Development Laboratory
-
松尾 憲総
Organic Chemistry Research Laboratory, Central Research Institute, Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd.
-
光明寺 輝正
Agrochemicals Development Laboratory
-
光明寺 輝正
石原産業株式会社中央研究所
-
松尾 憲総
石原産業株式会バイオサイエンス営業企画本部
-
松尾 憲総
(現)石原産業(株)中央研究所
-
Nakano Kanako
Agrochemicals Development Laboratory And Organic Chemistry Research Laboratory Central Research Inst
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