N-フェニルホルムアミドキシム化合物のベンズイミダゾール剤耐性菌防除における殺菌作用特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
N-(3, 5-dichloro-4-propynyloxyphenyl)-N′-methoxyformamidine (DCPF)およびN-(3-chloro-4, 5-dipropynyloxyphenyl)-N′-methoxyformamidine (CDPF)は, in vitroだけでなく, in vivoのポット試験においてもベンズイミダゾール(BI)剤に対して顕著な負相関交差耐性を示した.テンサイ褐斑病では, BI剤に対する高度耐性(HR)菌および中等度耐性(MR)菌による感染に高い防除効果を示したが, BI剤弱耐性(WR)菌には防除効果は認められなかった.灰色かび病では, HR菌感染には高い活性を示したが, MR菌には無効であった.これらはin vitroの抗菌試験の結果と一致した.DCPFおよびCDPFは, キュウリまたはインゲン灰色かび病およびテンサイ褐斑病防除において, 予防効果だけでなく, 優れた治療効果および残効活性を示し, 浸透移行性も認められた.
- 日本農薬学会の論文
- 1992-11-20
著者
-
橋本 章
Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
-
中田 昭
Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
-
佐野 慎亮
Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
-
早川 公一
Odawara Research Center, Nippon Soda Co., Ltd.
-
早川 公一
Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
-
橋本 章
Odawara Research Center, Nippon Soda Co., Ltd.
関連論文
- N-フェニルホルムアミドキシム類の殺菌作用特性と物理化学的特性における相関関係
- N-フェニルホルムアミドキシム化合物のベンズイミダゾール剤耐性菌防除における殺菌作用特性
- 殺菌活性を有する N-フェニルホルムアミドキシム類の定量的構造活性相関
- N-(3, 5-Dichlorophenyl)-N'-methoxyformamidine の殺菌特性とコンピュータによる活性構造の解析
- 殺菌剤トリフルミゾールのキュウリにおける吸収, 移行および代謝
- (60) コムギ眼紋病に関する研究 : 1. 微細構造と電気泳動パターン (平成元年度日本植物病理学大会講演要旨)
- ベンズイミダゾール耐性菌における N-フェニルホルムアミドキシム系化合物に対する負相関交差耐性
- (12) 殺菌剤トリフルミゾール (NF-114) に関する研究 : (III) トリフルミゾールの葉内移行性 (夏季関東部会講演要旨)
- トリフルミゾールの抗菌特性
- (201) 殺菌剤 NF-114 に関する研究 (II) : コムギうどんこ病菌に対する NF-114 の作用性 (昭和58年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 殺菌剤トリフルミゾールの開発
- Triflumizole 類縁体殺菌活性 N-(1-imidazol-1-ylalkylidene) anilines の定量的構造活性相関, コンホメーション解析およびコンピュータ・グラフィクス
- チオファネートーメチルの病原菌による代謝とその代謝産物の抗菌活性
- 殺菌活性を有する N-フェニルホルムアミドキシム類の立体構造
- ⊿^3-1, 2, 4-チアジアゾリン類の合成と殺菌活性