土壌中の 3 種のヒドロラーゼの性質とそれらの活性に及ぼす数種農薬の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
土壌中での化合物分解に関与するヒドロラーゼ類の中から, 酸性ホスファターゼ, アリルエステラーゼおよびアリルアシルアミダーゼを選び, これらの酵素活性に及ぼすフェニトロチオン乳剤, クロロタロニル水和剤, パラコート液剤およびトリクロルホンの影響を畑地圃場または室内条件下で評価した.アリルエステラーゼとアリルアシルアミダーゼについては活性測定法を確立し.各酵素について若干の性質を明らかにした.酸性ホスファターゼおよびアリルエステラーゼ活性には, 各農薬とも常用量および5倍量処理でほとんど影響を示さなかった.アリルアシルアミダーゼ活性には, フェニトロチオン乳剤およびトリクロルホンのみが若干影響し, in vitroでの阻害性と同傾向であったが, これも一時的な酵素阻害であり, 化合物分解や微生物増殖につれて容易に回復するものと思われた.
- 日本農薬学会の論文
- 1990-11-20
著者
-
持田 和男
Department Of Life Science And Biotechnology Faculty Of Life And Environmental Science Shimane Unive
-
尾添 嘉久
Department of Life Science and Biotechnology, Faculty of Life and Environmental Science, Shimane Uni
-
中村 利家
Department of Bioresource Science, Faculty of Agriculture, Shimane University
-
尾添 嘉久
Department Of Life Science And Biotechnology Faculty Of Life And Environmental Science Shimane Unive
-
中村 利家
Department Of Life Science And Biotechnology Faculty Of Life And Environmental Science Shimane Unive
-
鵜川 誠治
Department of Bioresource Science, Faculty of Agriculture, Shimane University
-
酒井 まどか
Department of Bioresource Science, Faculty of Agriculture, Shimane University
-
貢 尚吾
Department of Bioresource Science, Faculty of Agriculture, Shimane University
-
鵜川 誠治
Department Of Bioresource Science Faculty Of Agriculture Shimane University:(present Address)yuki Re
-
貢 尚吾
Department Of Bioresource Science Faculty Of Agriculture Shimane University:(present Address)ohmiya
-
酒井 まどか
Department Of Bioresource Science Faculty Of Agriculture Shimane University:(present Address)bio-res
関連論文
- 昆虫科学が拓く未来, 藤崎憲治・西田律夫・佐久間正幸編, 京都大学学術出版会, 2009年, 580ページ, 本体4800円(税別), ISBN978-4-87698-775-7
- β-シクロデキストリン2級水酸基のβ-アミノエチルアミノ基による修飾とその誘導体の金属錯体について
- B310 α1β2γ2よりβ3GABAレセプターに選択性を示す1一フェニルー1H-1, 2, 3一トリアゾール拮抗体の構造活性相関
- A202 昆虫ニコチン性アセチルコリン受容体に対するアゴニストとしてのベンジリデンアナバセイン類縁体
- C201 クアシノイド類の殺線虫活性発現機構 : GABA受容体関与の可能性
- GABA_Aレセプター拮抗体・ピクロデンドリン類の構造と活性
- B206 イエバエ抑制性グルタミン酸受容体のC1チャネル阻害剤に対する感受性に影響を及ぼすイオンチャネル部のアミノ酸置換
- B405 ディルドリン抵抗性イエバエに対する GABA アンタゴニストの作用
- B308 Bombyx mori β-アドレナリン作動性様オクトパミン受容体のクローニングと分子特性
- 3-ベンジリデンミオスミンおよび3-シンナミリデンミオスミン類縁体のワモンゴキブリニコチン性アセチルコリン受容体に対する親和性
- Neosartorya quadricinctaから単離された新規GABA受容体リガンドとしてのイソクマリン誘導体
- A110 新規殺虫剤ピリダリルに関する研究 (第5報) : 昆虫培養細胞Sf9および哺乳動物培養細胞に対するピリダリルの作用
- A201 γ-アミノ酪酸レセプターにおけるアニサチン類縁体の構造活性相関
- A112 ラット脳 GABA_A 受容体へのアニサチンの結合 : 競合的 GABA 拮抗体によるアロステリック阻害
- B309 昆虫の興奮性および抑制性リガンド作動性イオンチャネルに対するスピノシン類の作用
- 基質アセトアニリドによる coryneform bacterium A-1 からのアリルアシルアミダーゼの可逆的活性化反応
- Coryneform 細菌 A-1 株の産生する菌体外 aryl acylamidase の精製
- Aryl acylamidase 産生土壌細菌の分離および産生菌体外酵素の性質
- C103 昆虫GABA受容体選択的アンタゴニスト・1-フェニルー1H-1, 2, 3-トリアゾールの合成と構造活性相関
- 非競合的 GABA_A レセプター拮抗薬としてのアルドリンの含窒素類縁体
- B103 GABA レセプター・クロルイオンチャネル複合体に作用する複素環式化合物の構造と活性
- G201 生体アミン及びそのアンタゴニストの投与がカイコの摂食行動に及ぼす影響
- B219 イエバエ由来グルタミン酸依存性クロルイオンチャネル遺伝子及びGABA依存性クロルイオンチャネル遺伝子の発現解析
- ワムシの一種 (Brachionus plicatilis) の有機リン殺虫剤代謝活性に及ぼすフェニトロチオン曝露の影響
- 汽水産および海産の動物プランクトンにおけるフェニトロチオンの代謝
- C201 長期農薬曝露動物プランクトンの耐性変化に関する研究
- A110 フェネチルアミン, フェニルオキサゾール, およびフェニルモルホリンのカイコ頭部アデニル酸シクラーゼに対する作用
- A101 二環式チオリン酸エステルの 3 位にアルキル基を導入するとイエバエ GABA レセプターに対して高親和性・高選択性のアンタゴニストになる
- フェニルホスフォン酸誘導体のGABA_Aレセプターにおける作用機構
- 3 - アミノプロピル(メチル)ホスフィン酸の昆虫神経系における生理活性発現機構
- Alcaligenes sp. P-1 の産生する菌体外アリルアシルアミダーゼの精製および性質
- 環境水中の有機リン殺虫剤の消失における動物プランクトンの寄与
- 昆虫のベンゾジアゼピン結合タンパク質について : 動物
- 非競合的GABA_Aレセプター拮抗薬の昆虫と哺乳類における活性の比較 : 有機化学・天然物化学
- 汽水産動物プランクトン Sinocalanus tenellus および Oithona davisae のマラチオン耐性と分解能
- リン含有シクロヘキサン類とアルキルべンジルエーテル類の非競合的GABA_A レセプター拮抗薬としての活性
- D120 農薬曝露動物プランクトンの機能特性に関する研究
- C111 非環式エステル・エーテル型 GABA_A レセプターアンタゴニストの構造と活性
- AllethrinとRO 20-3600のイエバエに対する相乗効果
- B103 非拮抗型 GABA アンタゴニストとして作用する fipronil 関連化合物の三次元定量的構造活性相関解析
- 昆虫と哺乳類の GABA 受容体におけるアンタゴニスト結合部位の構造 : 3D-QSAR からのアプローチ(農薬の分子設計とコンピューターケミストリー)
- SA4 昆虫と哺乳類の GABA 受容体におけるアンタゴニスト結合部位の構造 : 3D-QSAR からのアプローチ
- 第6回国際総合害虫管理シンポジウム(6th International Integrated Pest Management (IPM) Symposium)に参加して(シンポジア)
- Resistance to Pesticides
- B220 ホモロジーモデリングを用いたGABAレセプターと非競合拮抗体との相互作用の解析
- Bombyx moriフェノールアミンレセプター:比較分子生物学的研究(農薬活性分子の作用機構研究に関する最近の進歩)
- Mode of Action and Resistance Mechanisms : Insect Control
- B307 カイコから単離したオクトパミン受容体(BmOAR1)とチラミン受容体(BmTARI)のリガンド応答
- A111 ワモンゴキブリ神経索に存在するジノテフランの高親和性結合部位
- 神経伝達物質受容体とそのリガンドに関する研究(業績賞・研究)
- イネ品種関口朝日に形成された関口病斑におけるファイトアレキシン, サクラネチンの生成
- B404 ゴキブリのムスカリン性アセチルコリン受容体に対するアトロピンアナログの作用
- シクロデキストリン-銅(II)錯体による有機リン酸エステル類の加水分解反応における基質特異性
- D208 薬剤の分離クチクラ膜(無気孔)透過性に及ぼす界面活性剤の影響
- A126 ハスモンヨトウ幼虫頭部のオクトパミンレセプターの薬理学的性質
- 3-アルキル-4-n-プロピル二環式チオノリン酸エステル類とラットおよびイサキ脳の GABA 制御クロルイオンチャネルとの相互作用
- 昆虫の GABA 制御クロルイオンチャネルとチオノ型二環式リン酸エステル類との相互作用における 3 位アルキル基の役割
- 中海の優占藻類種間の相互作用
- 土壌中の 3 種のヒドロラーゼの性質とそれらの活性に及ぼす数種農薬の影響
- 藻類による農薬の吸収・分解能の動力学的解析 (1)
- 微細藻類に対する増殖抑制細菌の単離およびその産生物質の特性
- 多重固定化法によって調製した固定化チアミナーゼ I の酵素学的性質
- 昆虫のチラミン受容体:生物制御剤のターゲット? (ミニレビュー:受容体研究と農薬科学)
- B406 カイコ Bombyx mori のチラミン受容体に対する特異的アゴニストの同定
- [^3H] エピバチジン結合阻害試験法によるネオニコチノイド殺虫剤のラット脳ニコチン性アセチルコリン受容体に対する親和性の評価
- 有機チオリン酸エステル類の加水分解反応に及ぼすシクロデキストリン-銅(II)錯体の影響
- C115 ワモンゴキブリ神経索ニコチン性アセチルコリンレセプターに対するジノテフランおよびその類縁体の結合活性
- 金属イオンをもつβ-シクロデキストリン二量体によるフロインの酸化反応促進効果
- 固定化チアミナーゼIを利用したチアミンおよびそのリン酸エステル類の自動定量法
- 酵素的塩基交換反応を利用したチアミンアナログの調製
- Sepharose 4B 固定化チアミナーゼIの酵素学的性質
- 土壌由来性細菌の生産するチアミナーゼIの精製とその酵素学的性質
- B312 フェニルトリアゾール類の GABA レセプターにおける活性と選択性 : [^3H]EBOB 結合阻害活性における置換基効果
- イエバエに対する二環リン酸エステル類の殺虫活性に影響を及ぼす皮膚透過と代謝
- SII1 昆虫のチラミン受容体 : 生物制御剤のターゲット?(受容体研究と農薬科学)
- GABA 拮抗体二環式リン酸エステルのイエバエに対する毒性
- AL4 神経伝達物質受容体とそのリガンドに関する研究
- オクトパミンとチラミンの似た構造で異なる作用 : 昆虫神経系におけるレセプターを介した正と負の制御
- A203 GABA レセプターの非競合的アンタゴニスト・ 3 位置換二環式リン酸エステルに対するエナンチオ選択性 : ラットとイエバエの比較
- Insecticide Resistance(Topic B : Pesticide Resistance)
- 塩素化シクロアルカン系殺虫剤および関連化合物のGABAレセプタ-チャネルにおける作用機構 (特集:殺虫剤作用機構の新展開)
- GABA_A レセプターチャネル
- GABAレセプター拮抗薬とその作用点 : ニューロサイエンスと農芸化学の接点 : シンポジウム(S-10)
- キノチアミンおよびL-システインエチルエステルを基質とする新チアミナーゼ活性測定法
- チアミンアナログの生物活性
- Methopreneのカイコに対する幼若ホルモン活性へのcyclodextrin包接化の影響
- β-シクロデキストリンのポリアミン誘導体触媒によるエステル分解反応
- 航空散布されたフェニトロサイオンの挙動
- 土壌微生物による農薬類の酵素的還元について