マレイン酸ヒドラジドの葉面吸収に及ぼす界面活性剤の作用
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概要
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23種類の界面活性剤を用いてMHのタバコ腋芽抑制作用を指標に界面活性剤のアジュバント作用について検討した.界面活性剤の化学構造と薬害については一定の関係は得られなかったが, タバコにおいては従来からいわれていたC_8∿C_<12>を含む界面活性剤が, 必ずしもつねに高い薬害を示すとはいえないことがわかった.またアジュバント効果はC_<12>およびC_<18 : 1>を含む界面活性剤において高かった.界面活性剤の物性とアジュバント作用については, 界面活性剤の薬害の出ない最高濃度および吸湿性に高い相関関係が認められたが, 表面張力, 接触角, HLB, pHには相関関係は認められなかった.またいくつかの保湿剤にも高いアジュバント効果が認められた.以上の結果から, 従来の展着剤の効果つまり付着性, 湿展性, 懸垂性, 乳化性などに加えてアジュバント効果を期待する場合には, 高濃度で植物に薬害を与えず, 吸湿性にすぐれた界面活性剤を選ぶことが重要であることがわかった.
- 1986-08-20
著者
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