アセトン存在下のイソウロンの光分解
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概要
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イソウロンは蒸留水中では光に安定であるが, 増感剤としてアセトンを添加すると, 速やかに分解され, 3-(5-tert-butylisoxazolyl)-1-formyl-l-methylurea (I)と3-(5-tert-butylisoxazolyl)-methylurea (III)を生成した.なお, Iは遮光条件においても容易にIIIに加水分解されるので, IIIの生成経路のひとつとしてIの経由が考えられる.一方, イソウロンの光照射溶液中にHCHOが副生していることを, ジメドン添加によるメチレンビスジメドンの単離によって確認した.HCHOの副生は不安定な3-(5-tert-butylisoxazolyl)-1-hydroxymethyl-1-meth-ylurea(II)の脱ホルミル化によるものと考えられるので, IIIの第2の生成経路としてIIの経由が考えられた.
- 日本農薬学会の論文
- 1983-11-20
著者
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早瀬 善男
Aburahi Laboratories, Shionogi Research Laboratories, Shionogi 〓 Co., Ltd.
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早瀬 善男
Aburahi Laboratories Shionogi & Co. Ltd.
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早瀬 善男
塩野義製薬・油日ラボ
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高橋 哲也
Aburahi Laboratories, Shionogi Research Laboratories, Shionogi 〓 Co., Ltd.
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高橋 哲也
Aburahi Laboratories Shionogi Research Laboratories Shionogi 〓 Co. Ltd.
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