アリザリンのアルミニウム錯体による懸濁剤中の binapacryl の粒子成長抑制
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概要
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アリザリンのアルミニウム錯体は分散媒中で固体微粒子の状態でbinapacryl粒子に吸着されて50℃以上でのbinapacrylの粒子成長を抑制した.4, 6-dinitro-2-sec-butylphenol (DNBP)がbinapacrylの粒子成長を促進する条件下でも, 錯体はその粒子成長を抑制した.アリザリンのアルミニウム錯体を吸着したbinapacyl粒子と吸着していない粒子とのゼータ電位はほぼ同じ値を示した.アリザリンレッドSのアルミニウム錯体は分散媒中に溶解しており, 錯体濃度が高い条件では, binapacryl粒子に吸着されたが, 粒子成長抑制効果は認められなかった.以上の結果より, アリザリンのアルミニウム錯体は, binapacryl粒子に吸着されて, 粒子相互の接触を立体的に阻害して粒子成長抑制効果を発揮することが推定される.
- 日本農薬学会の論文
- 1983-05-20
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