稲体へのカルタップ塩酸塩の吸収と移行
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概要
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^<35>S標識カルタップ塩酸塩を用いて, 水耕条件下で水稲中への吸収移行をオートラジオグラフィーで観察した.放射活性^<35>S(^<35>S)は根や葉鞘から吸収され, 1時間で水稲全体に分布した.さらに^<35>S標識カルタップ塩酸塩を含まない水耕液で栽培すると, ^<35>Sは根と葉先部に移行した.葉身に^<35>S標識カルタップ塩酸塩水溶液を塗布しその後水耕栽培すると, ^<35>Sは全葉に分布しとくに葉鞘部に集積した.^<35>S標識カルタップ塩酸塩水溶液で栽培した水稲の葉と根の抽出液からnereistoxinおよびnereistoxin monooxideがtlcによって検出された.7日間水耕栽培した稲体中にはnereistoxinが大部分で, カルタップはどの抽出液にも検出されなかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1979-02-20
著者
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西 清司
Chemical Development Laboratories, Central Research Division, Takeda Chemical Industries, Ltd.,
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西 清司
武田薬品工業株式会社中央研究所化学研究所
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香渡 功
Chemical Research Laboratories, Central Research Division
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丹 信行
Research Laboratories, Agricultural Chemicals Division, Takeda Chemical Industries, Ltd.
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丹 信行
Research Laboratories Agricultural Chemicals Division Takeda Chemical Industries Ltd.
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香渡 功
Chemical Research Laboratories Central Research Division
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