Cycloprate のミカンハダニに対する生物活性
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概要
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シクロプロパンを化学構造に持つ, 新規殺ダニ剤cycloprate (ZARDEX^[○!R], ZR-856, hexadecyl cyclopropanecarboxylate)の生物活性がミカンハダニを用いて調査された.この化合物は, 卵期のすべての発育ステージに高い致死活性を示し, ほとんどの場合, 幼虫体の形成期に発育が停止した.また, 卵処理の影響は, ふ化後の幼虫の死亡にもみとめられた.幼虫および若虫にたいする致死作用は, 若齢期ほど高く, 死亡は, ほとんどが静止期あるいは静止期からの脱皮直後にみられた.成虫にたいする致死作用は, 比較的弱いが, 雌成虫の産卵および次世代ふ化幼虫数の減少をもたらし, 不妊効果のあることがみとめられた, これらの生物活性から, cycloprateが既存の殺ダニ剤とは, その作用機構を異にすることを示唆している.
- 日本農薬学会の論文
- 1977-11-20
著者
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亀井 正治
大塚製薬株式会社徳島工場昆虫研究所
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浅野 昌司
Laboratories of Agricultural Chemicals Research, Tokushima Factory, Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd.
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亀井 正治
Laboratories of Agricultural Chemicals Research, Tokushima Factory, Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd.
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浅野 昌司
アース製薬株式会社バイオケミカル事業部
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亀井 正治
Laboratories Of Agricultural Chemicals Research Tokushima Factory Otsuka Pharmaceutical Co. Ltd.
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