飛び込み分娩症例の検討
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概要
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背景・目的】妊娠経過中に一度も医療機関を受診せず、出産時のみ受診する,いわゆる「飛び込み分娩」の症例を検討した.【対象と方法】1997年1月から2002年9月までの5年9ヶ月間の総分娩数2473例中,一度も分娩まで医療機関を受診していない,いわゆる「飛び込み分娩]25例(】.01%)を対象に検討した.【結 果】平均年齢は31.4歳で20代が7例,30代が15例と20 30代が中心で経産婦が圧倒的に多い傾向が認められた.国籍は日本人が19人(フ6%),外両人が6人(24%)であり,分娩様式は経腔分娩が多かった.入院から分娩までの時間は10分以内が4例(16%), 1時間以内11例(44%),墜落産3例(12%)と非常に早い分娩経過をとっており,妊娠中毒症,感染症,児の合併症(低出生体重,多指症,ダウン症,死産等)が多かった.症例の社会的背景として分娩費の末払いが40%存在レ金銭的な問題の存在が浮きぽりになった.【結 語】飛び込み分娩は母児ともに危険性が高く,その教育,啓蒙に力を注ぐ必要があるが,背景には金銭的な問題の存在があり,複雑な開顕が示唆された. (Kitakanto Med J 2003 ; 53 : 157〜160)
- 北関東医学会の論文
- 2003-05-01
著者
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