双胎妊娠に併発したHELLP症候群の1症例
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概要
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典型的な症状を伴わない双胎妊娠のHELLP症候群を経験したので報告する.症例は26歳,2回経妊0回経産.既往歴および家族歴に特記事項はない.妊娠初期より自然妊娠の双胎との診断で経過観察していた.妊娠後期よりAT-III70%と減少傾向を認め,以後もAT-III64.7%とさらに減少したため帝王切開術を施行し児を娩出したが術後より血小板減少,肝トランスアミナーゼの上昇を認めHELLP症候群の発症を認めた.HELLP症候群の原因は不明であるが臨床的には高血圧や心過部痛などの特徴的初発症状が出現してから急速に出現することが多いが,今回臨床的には症状がなく術後急速にHELLP症候群を発症する経過をたどった.AT-IIIや血小板の測定がHELLP症候群の診断,発症予知に有能な指標になる可能性を示唆できたので報告する.
- 北関東医学会の論文
- 2003-02-01
著者
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