ニューラルネットを用いた胃癌術後患者の新しい予後予測法の試み
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1985年から5年間に手術した胃癌411例中, 術後10年以上を経過し, 予後が判明している261例(Stage I 117例, II 31例, III 62例, IV 51例)を対象に, 胃癌取扱い規約上の予後因子別に単変量解析と多変量解析を行い, 腫瘍マーカーの術前値と術前・後値の変動から治療効果評価法としての有用性を検討した。次いで, 多変量解析結果から, Stage, 術1か月目のCEA値とIAP値, 術前・後のCEA値変動率差, 治癒切除・非治癒切除, 転移リンパ節個数を入力変数とし, 入力層で9ユニット, 中間層で9ユニット, 出力層を2ユニットの階層型ニューラルネットワークモデルを作成した。本モデルを用いた学習効果は, 学習用症例130例中94例(72.3%)が正確に応答し, 未知症例では131例中90例(68.7%)が正確に応答した。以上の結果, ニューラルネットを用いた予後予測は, 治療効果を含めた予測法として有用である可能性が示唆された。
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1999-08-01
著者
-
国枝 克行
岐阜大学医学部腫瘍総合外科
-
佐治 重豊
岐阜大学医学部腫瘍総合外科
-
国枝 克行
県立岐阜病院外科
-
平岡 敬正
澤田病院外科
-
加藤 元久
岐阜大学医学部第2外科
-
梅本 敬夫
岐阜大学医学部第2外科
-
熊沢 伊和生
岐阜大学医学部第2外科
-
平岡 敬正
国保金山病院・外科
-
平岡 敬正
岐阜大学医学部第2外科
-
加藤 元久
岐阜中央病院
-
梅本 敬夫
森永乳業栄養科学研究所
-
佐治 重豊
岐阜大学医学部
-
佐治 重豊
岐阜大 医 外科学第二
-
加藤 元久
岐阜大学医学部外科学第2講座
関連論文
- 幽門保存胃切除術における至適リンパ節廓清に関する検討
- 噴門部癌に対する胃管再建の適否に関する検討
- 2. リンパ節の癌転移病態 : 4)RT-PCRによるmicrometastasis検索の意義 (リンパ節の癌転移病態と至適郭清)
- SY1-7 大腸癌の再発高危険群抽出法としてのRT-PCR法によるリンパ節, 末梢血, 環流静脈血の微小癌細胞検索の意義
- 分子生物学的および免疫組織化学的側面よりみた大腸癌肝転移高危険群抽出の試み
- S4-1 分子生物学的側面よりみた大腸癌肝転移高危険群抽出の試み
- P-120 大腸癌の組織学的転移陰性リンパ節と術中腫瘍灌流静脈血中の微小転移検出法としてのCEA及びCK-20を用いたRT-PCRの有用性について
- O-517 RT-PCR法を用いた胃癌および結腸癌における微小腹膜播種性転移の診断
- 大腸癌異時性肝転移予測因子としての腫瘍内微小血管密度の検索について
- 98 CEA及びCK-20を用いた遺伝子診断による大腸癌微小転移の検出について(リンパ節、血液)(第52回日本消化器外科学会総会)
- P_0で洗浄細胞診(CY)陽性胃癌症例の臨床病理学的特徴と薬物学的CEA遊出法併用意義について
- I-181 転移陰性リンパ節における分子生物学的手法を用いた微小転移の新しい検出法について(第50回日本消化器外科学会総会)
- 胃癌術後補助療法における5'-DFUR, 5-FUの比較検討 : TP, DPD値との関連も含めた randomized controlled trial, TAF研究会(第105回日本外科学会定期学術集会)
- 胃癌術後補助療法における5'-DFUR, 5-FUの比較検討 : TP, DPD値との関連も含めた randomized controlled trial, TAF研究会(第105回日本外科学会定期学術集会)
- 胃癌術後補助療法における5'-DFUR, 5-FUの比較検討 : TP, DPD値との関連も含めた randomized controlled trial, TAF研究会(第105回日本外科学会定期学術集会)
- 胆嚢浸潤を示した肝細胞癌の1例
- Menadione(Vitamin K3)の抗腫瘍作用機序
- 肝癌治療への臨床応用における細胞内情報伝達酵素の活用意義
- 高度手術侵襲におけるMIF(Macrophage Migration Inhibitory Factor)の変動と術前ステロイド投与の影響について
- 肝外発育型肝細胞癌の発育形態と増殖・進展に関する検討
- 硬変併存肝癌の肝切除後早期予後因子としての術後血中 human hepatocyte growth factor 値測定意義について : 臨床的および実験的検討
- 直腸癌との鑑別が困難であった虫垂癌直腸穿通の1例
- 4.輪状膵合併早期胃癌の1例(第196回岐阜外科集談会)
- 13.術中透光試験で十二指腸壁内の原発巣を発見し得たガストリン産生腫瘍の1例(第191回岐阜外科集談会)
- 胃癌手術における脾合併切除の適応に関する検討
- PC-2-125 大腸多発・重複癌の特徴の検討
- PC-2-089 異時性4重複癌として発見された横紋筋肉腫の1例
- PP-2-378 進行再発胃癌患者入院時の血清サイトカイン値とTh1/Th2バランスからみた抗癌療法の適応
- PP118054 進行再発癌患者の抗癌療法計画段階での入院時血清IL-4, 6, 8値と予後との関連
- 404 脾内移植肝細胞のアポトーシス抑制を目的とした凍結融解処理肝組織(FTHT)前感作の有用性について
- 5.術前放射線化学療法が奏功し,切除可能となった気管支浸潤胸部食道癌の1例(第198回岐阜外科集談会)
- 大腸癌におけるNIMA-related kinase (Nek)の遺伝子発現に関する検討
- 大腸癌におけるPolo-like kinase1(PLK1)及びPLK3の遺伝子発現の検討 : とくにp53との関連について
- Lentinus edodes myceliaはラット自然高肺転移モデル(GKS-HL)でIL-6の過剰産生を抑制する
- 胃癌原発巣における腫瘍浸潤リンパ球と腫瘍細胞のアポトーシス発現程度および予後との関連について
- PP-2-400 大腸癌におけるPLKの発現に関する検討
- PP-2-201 進行大腸癌におけるTS,DPD,TPの酵素活性と遺伝子発現との相関に関する検討
- PP-2-126 食道胃管端側吻合における胃管先端部壊死の防止策に関する工夫
- PP-2-016 大腸癌の術後補助化学療法におけるエビデンスとアート
- 胃癌患者血清のCTLL-2増殖抑制活性の測定意義に関する検討
- 胃癌患者の新しい予後予測法としてのニューラルネットワークの有用性について : ロジスティック回帰分析との比較
- 幽門側普通切除時の幽門輪温存意義について : 経皮的胃電気活動記録と排出能からの検討
- 長期生存しえた直腸肛門部悪性黒色腫の2例
- 大腸癌の異時性肝転移予測法としての血管新生関連因子の検索意義
- 癌治療におけるボタンの掛け違い- 過去の反省と現況および将来展望-
- 大腸腺腫の悪性化過程におけるアポトーシス関連蛋白の影響に関する免疫組織学的検討
- ニューラルネットを用いた胃癌術後患者の新しい予後予測法の試み
- Bowen病の経過中に発見された早期胃癌合併虫垂癌の1例
- 522 臨床病理学的因子からみた胃癌患者の予後の重みに関する経時的変化について
- Carcinoembryonic antigen可溶化による感度増強法を応用した腹腔内洗浄細胞診キット化の試み
- Phosphatidylinositol phospholipase C を用いた carcinoembryonic antigen 可溶化の試みと腹腔洗浄細胞診への応用
- 253 胃切除後5年以上経過例の再建術式別術後障害について : アンケート調査結果からの検討(第50回日本消化器外科学会総会)
- p53, c-erbB-2, PCNA, CD44, nm23の免疫組織染色所見からみた大腸癌異時性肝転移高危険群の検索について
- 早期胃癌における PCNA, laminin, p53, nm23, c-erbB-2 のリンパ節転移高危険因子に関する検討
- 下部直腸癌に対する超低位直腸前方切除施行例の術後排便機能について :直腸肛門内圧所見と臨床スコアーからの検討
- II-79 再建術式別にみた胃手術後障害 (主に逆流性食道炎) について : アンケート調査結果からの検討(第48回日本消化器外科学会総会)
- 胃切除後患者の新しい機能評価法としての経皮的胃電気活動記録(Electrogastrography)の測定意義について(II) : 胃癌患者における術前・後の経皮的胃電気活動記録について
- 胃癌腹膜播種性転移早期診断法としての Phosphatidylinositolphospholipase C を用いた CEA 抗原遊出法の有用性について
- 示-41 消化器外科における内圧測定の意義, 特に胃全摘後食道空腸吻合部昇圧帯形成機序から(第40回日本消化器外科学会総会)
- 3.食道小細胞癌の1症例(第197回岐阜外科集談会)
- 317 AIS マイクロセレクターを用いた領域リンパ節からのキラー細胞誘導法の有用性に関する検討(第45回日本消化器外科学会総会)
- 示-104 特異な転移形式と経過を示した4型胃癌の1例(第30回日本消化器外科学会総会)
- あしたへの架け橋「癌治療におけるボタンの掛け違いと, 掛け直しから学ぶ医師の心構え」
- 「食道癌における minimally invasive therapy」 の現況と展望
- 34.immaturity of gangliaと思われる1治験例(第13回日本小児外科学会東海地方会第43回東海小児外科懇談会併催)
- 胸腹水中の腫瘍マーカーgp 160陽性腫瘍細胞のフローサイトメトリによる検出
- 33.Hirschsprung 病腸管の組織学的移行帯における Auerbach 神経叢の分布(第21回日本小児外科学会東海地方会)
- 31.先天性 aganglionosis rat 腸管およびヒト Hirschsprung 病腸管における自律神経分布(第20回 日本小児外科学会東海地方会)
- Hirschsprung病腸管におけるsubstance P とvasoactive intestinal polypeptideの局在 : 免疫組織学的観察
- 示9 腸管切除術を要したHypoganglionosis(残存空腸80cm)の1例
- 121 先天性afanglionosis rat腸管におけるAuerbach神経叢の分布 : Whole mount法による観察
- Phosphatidylinositol phospholipase Cと超音波破砕を併用したCEA遊出能増強による腹膜播種性転移早期診断法の試み
- 潜行するDICを手術により回避し得た潰瘍性大腸炎の1例
- 胸部食道癌,大腸癌・同肝転移巣の1期的切除後に発症した狭窄型虚血性小腸炎の1治験例
- 494 胃全摘ないし噴門側切除後の逆流性食道炎に対するρ型 Graham 変法による変更術の有用性について(第34回日本消化器外科学会総会)
- 大腸癌の異時性肝転移に関する臨床的・実験的研究(1): 異時性肝転移症例の臨床病理学的特徴と周手術期の影響について
- 転移性肝癌に対する内因性LAK誘導療法の有用性に関する実験的・臨床的研究(2) : ヒト転移性肝癌に対する治療成績
- II-206 凍結融解肝組織前感作により誘導される肝再生促進ならびに肝保護効果について(第49回日本消化器外科学会総会)
- 凍結融解処理肝組織感作血清の肝細胞増殖促進作用に関する研究(II) :ラット初代培養肝細胞を用いた複製DNA合成活性と増殖因子の性格について
- 新しい菌種Bilophila wadswoのダグラス窩感染感染患者からの分離
- 凍結手術後の抗腫瘍免疫活性について : 実験的・臨床的検討
- マウス皮下腫瘍の二重移植系モデルを用いた凍結手術後の仮想転移巣に対する増殖抑制効果について
- 凍結融解処理腫瘍片感作による high zone tolerance と免疫賦活剤併用投与による防止策について
- OK-432とIL-2を用いた徐放製剤のマウス大腸癌肝転移モデルにおける抗腫瘍効果について
- 地域医療支援システムの問題点と今後の課題 : 21世紀型大学附属病院の取り組みから
- 130 脾内移植肝細胞増殖促進法として凍結融解処理肝組織前感作の有用性について
- 総胆管非拡張型の膵胆管合流異常症に合併した早期胆嚢癌の1例
- 術前ステロイド投与が食道癌周術期の生体反応に及ぼす影響について
- P-1140 敗血症モデルにおける好中球の功罪と好中球枯渇化抗体及びステロイド投与の影響について
- W5-6 術直前ステロイド投与による手術侵襲軽減効果と血行性転移に及ぼす影響について : 臨床的、実験的検討
- 示-155 中心静脈栄養法と成分栄養剤を併用した大腸術前処置法の試み(第31回日本消化器外科学会総会)
- RT-PCR法による大腸癌リンパ節微小転移の臨床的意義と無再発生存期間の検討
- 外科的切除不能転移性肝腫瘍に対する経皮的凍結治療の経験 : 開腹下凍結治療との比較として
- 高度手術侵襲におけるTh1/Th2バランス及びMIF(Macrophage Migration Inhibitory Factor)と術前ステロイド投与時について
- 491 ヒト大腸癌の18番染色体長腕における新しい癌抑制遺伝子 SMAD-2 および SMAD-4 の異常(第50回日本消化器外科学会総会)
- 84 胃癌所属リンパ節に対する Neocarzinostatin( NCS )及び微粒子活性炭( CH40 )の漿膜下投与の検討(第38回日本消化器外科学会総会)
- 第29回日本低温医学会総会のご挨拶とご案内
- 悪性腫瘍 (特集 侵襲学の基礎を学ぶ) -- (侵襲の評価)
- サイトカイン産生能からみたBRMの作用機序と適応症例選択基準に関する研究(II) : 末梢血全血を用いたBRM刺激によるサイトカイン産生量の検討
- 早期胃癌の臨床病理学的検討 : 特に粘膜下浸潤程度について