食道アカラシアに対するFundicpatch法の理論的根拠と手術成績 (<特集>Achalasiaの外科療法)

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概要

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食道アカラシアの手術目標は,第1に通過障害の除去にあり,第2には術後逆流性食道炎をきたさない術式であることが必要である。また,良性疾患である以上,本来の臓器とその生理機能をできるだけ温存することが望ましく,いたづらに過大な侵襲を加えることは避けるべきであろう.われわれは当初種々の術式を試みたのであるが,それら術式の遠隔成績は必ずしも良好とはいい難いものがあった.そこで昭和41年以降は専らFundicpatch法(Thal-籏福)を施行し今日まで32症例を数えるに至った.これら症例のfollow-upの成績は極めて良好であり,前述のアカラシアの手術目標をほぼ達成できているように思う.そこで今回は本術式の理論的根拠についてのわれわれの見解を述べると同時に,以前にわれわれの試みた他の術式の手術成績についても考察を加えてみたい.
一般社団法人日本消化器外科学会の論文
1975-01-01

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