過形成性ポリープから進行小腸癌に進展したと考えられるPeutz-Jeghers症候群の1例

元データ 1998-08-01 一般社団法人日本消化器外科学会

概要

Peutz-Jeghers(PJ)症候群で小腸ポリープが悪性化し, 進行癌へと進展したと考えられる1例を経験した.症例は27歳の男性で, 主訴は食思不振, 下腹部痛.PJ症候群と診断のもとに, 3歳と14歳時に結腸および小腸ポリープ切除.15歳時, 癒着性イレウスに対し癒着剥離術を施行し.小腸造影にてTreitz靭帯の近傍に狭窄が存在し, その口側および肛門側にそれぞれ径4cmと3cmの陰影欠損を認めた.小腸腫瘍の診断にて開腹術を施行した.Treitz靭帯の肛門側に5×6cm大の潰瘍ともなう不整な隆起性病変を全周性に認めた.その腫瘍に接して口側, 肛門側にそれぞれ径4cmと3cmのポリープが存在した.空腸部分切除術を施行した.組織学的診断は高分化腺癌で, , PJポリープの過形成の腺管群と癌との混在が認められた.核異型を呈する腺管群は漿膜下層まで浸潤し, さらに壁在リンパ節に転移を認めた.PJ症候群の癌化例でリンパ節転移を認める進行癌はきわめて少なく, ポロープの癌化を検討する上で貴重な症例と考えられ, 報告する.

著者

奈良井 慎 東京都国民健康保険団体連合会福生病院外科
北島 政樹 慶應義塾大学外科
向井 万起男 慶應義塾大学小児外科
渡邊 昌彦 慶應義塾大学医学部・外科
寺本 龍生 慶應義塾大学外科
寺本 龍生 東邦大学医療センター大森病院消化器外科
安井 信隆 慶應義塾大学 外科
小林 直之 慶應義塾大学医学部外科
石原 雅巳 慶應義塾大学医学部外科
奈良井 慎 慶應義塾大学医学部外科
立松 秀樹 慶應義塾大学医学部外科
徳原 秀典 慶應義塾大学医学部外科
石原 雅巳 国立大蔵病院外科
立松 秀樹 慶應義塾大学外科
小林 直之 稲城市立病院外科
小林 直之 稲城市立病院 外科
石原 雅己 慶應義塾大学外科
石原 雅巳 栃木県立がんセンター 外科
安井 信隆 神奈川県警友会けいゆう病院
安井 信隆 慶應義塾大学医学部外科学教室
小林 直之 慶應義塾大学医学部外科学教室
向井 万起男 慶應義塾大学医学部
北島 政樹 慶應義塾大学 医学部 一般消化器外科学教室
向井 万起男 慶應義塾大学中央臨床検査部病理
寺本 龍生 慶應義塾大学医学部外科

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