健常人と滑脱型食道裂孔ヘルニア症例の胃・食道逆流パターンと逆流性食道炎の病因について
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概要
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健常人7名と逆流性食道炎の有無で分けた滑脱型食道裂孔ヘルニア17例を対象に24時間食道pH測定を行い,gastroesophageal reflux(GER)パターンと食道炎の病因について検討した.健常人のGERは食後1時間に最も多く,時間当りの逆流回数,逆流時間共日中が夜間を上回る値であった.食道炎のある裂孔ヘルニア症例は健常人と比べ,時間当りの逆流回数,逆流時間の双方において日中,夜間共有意に上回る値を示し,また夜間の1回のGER時間は10.5分と最長であった.以上より,正常のGERパターンは嚥下によるLES弛緩と酸自浄能のバランスからなる恒常性を持つことがうかがわれた.また,食道炎発生には酸自浄能の低下がより大きく関与することが示唆された.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1985-11-01
著者
-
渡辺 正敏
岩手医科大学第1外科
-
旭 博史
岩手医科大学第1外科
-
石田 薫
岩手医科大学第1外科
-
阿部 正
岩手医科大学第1外科
-
小川 将
岩手医科大学第1外科
-
天野 一之
岩手医科大学第1外科
-
金 直樹
岩手医科大学第1外科
-
中村 隆二
岩手医科大学第1外科
-
西成 尚人
岩手医科大学第1外科
-
森 昌造
岩手医科大学第1外科
-
金 直樹
由利組合総合病院外科
-
杉村 好彦
盛岡赤十字病院外科
-
金 直樹
岩手医科大学
-
杉村 好彦
岩手医科大学第一外科
-
近藤 宗兼
岩手医科大学第1外科
-
杉村 好彦
岩手医科大学 外科学講座
-
中村 隆二
岩手医科大学放射線科
-
渡辺 正敏
岩手医科大学
-
天野 一之
尾鷲総合病院外科
-
石田 薫
岩手医科大学 臨床病理 部門
-
西成 尚人
秋田県厚生連鹿角組合総合病院外科
-
小川 将
岩手医科大学 高次救急セ
-
中村 隆二
岩手医科大学医学部 外科学第1講座
-
森 昌造
岩手医科大学医学部外科学第1講座
-
天野 一之
岩手医科大学医学部病理学第2講座
-
天野 一之
岩手医科大学医学部外科学第1講座
-
中村 隆二
岩手医科大学PET・リニアック先端医療センター
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