胃癌患者末梢血の線溶, 凝固動態について
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概要
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胃癌患者の抹消血線溶, 凝固能を測定し, 主としてその stage および癌組織型との関係から検討した. 線溶能では, streptokinase 活性化 plasmin が stage IV で上昇しており, FDP は stage III, IV および n_2 (+) 群で上昇傾向を示し, また治癒切除群に比べ非切除群では有意に上昇していた. 凝固能では fibrinogen が stage の進行とともに上昇し, とくに n_2 (+) 群で高値を示す傾向に有った. 一方, 癌組織型による抹消血線溶, 凝固能の差異は認められなかった. これら抹消血線溶凝固能の変化は術前の胃癌進行程度, 特にリンパ節転移の程度の推定に役立つとともに, 切除の可否を推測する上にも有用と思われた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1984-07-01
著者
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古賀 成昌
鳥取大学医学部第1外科
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飯島 憲司
鳥取大学医学部附属病院検査部
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中村 克己
鳥取大学部臨床検査医学教室
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飯塚 保夫
鳥取大学医学部第1外科
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飯島 憲司
鳥取大学医学部保健学科病態検査学
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飯島 憲司
鳥取大学医学部附属病院 検査部
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飯島 憲司
鳥取大学 臨検査
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中村 克己
鳥取大学医学部中央検査部
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