繰返し応力下における砥石の減耗特性(第1報) : 応力振幅係数と臨界圧力
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
砥石の破壊応力に対応する臨界圧力は, 砥石の組成によって定まる固有値であり, 砥粒や結合剤の種類および結合度といった砥石にかかる5因子によって一義的に定まると考えられる.しかし, 超仕上のように砥石が往復運動しているような場合には, その砥石は繰返し応力下にあるといえ, 繰返し応力の大きさによって臨界圧力が変化することが予想される.本研究では, 超仕上を例にとって, 繰返し応力下にある砥石の減耗特性を考察している.その結果, 砥粒にかかるこの繰返し応力の大きさ, すなわち応力振幅は最大傾斜角をパラメータとする係数によって決定されることが明らかにされた.ここでは, この係数を応力振幅係数と呼んでいるが, このように砥粒にかかる繰返し応力を考慮することによって, 臨界圧力は加工条件によらず, 応力振幅係数との関連において, 定量的に表現できることを述べている.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1982-11-05
著者
関連論文
- 会員は会誌になにをのぞむか
- 二段掬角の効果
- 切りくず折断と工具 ・ 被削材熱起電力の相関
- 工具 ・ 被削材熱起電力の変動特性
- 誘導電動機のすべりから求めた接線研削抵抗 : 回転速度安定化による測定精度の向上
- (ぜい性材料の延性モード研削加工技術)
- 研削砥石の自動バランス修正装置の開発
- 研削砥石の研削性能に関する研究(第2報) : 結合度むらと加工物真円度形状
- 研削砥石の研削性能に関する研究(第1報) : 超音波パルス透過法による結合度むらの測定と作動面性状
- 研削砥石の結合度むらに関する研究(第2報) : 目直し抵抗法による結合度むらの検出
- 研削砥石の結合度むらに関する研究(第1報) : 結合度むらと研削現象
- 誘導電動機のすべりと接線研削抵抗 : 計測システム
- 繰返し応力下における砥石の減耗特性(第1報) : 応力振幅係数と臨界圧力
- 超音波研削装置の試作とその加工特性 : 硬ぜい材料の高能率研削に関する研究(第1報)
- 研削砥石の新しいバランス修正装置の開発
- 切りくず処理状態の認識と制御 : 認識方法と二, 三の制御実験
- 恩師大越諒先生の思い出(1. 精機学会創立50周年を祝う)(1.2 精機学会のおいたちの記)
- 技能と技能者
- 研削砥石の選択標準 : 研削砥石の摩耗と寿命に関する研究 (第4報)
- 電動機負荷特性を利用した切削抵抗主分力の測定
- 研削磁石の目立て間寿命特性 : 研削砥石の摩耗と寿命に関する研究 (第3報)
- Griffith理論に基づく研削砥石の破壊強度の解析
- 砥石摩耗の臨海圧力 : 研削砥石の摩耗と寿命に関する研究 (第2報)
- 砥石作動面劣化過程の研削抵抗解析による考察 : 研削砥石の摩耗と寿命に関する研究 (第1報)
- 超音波パルス透過法による砥石結合度試験機の試作 : 研削砥石の結合度測定に関する研究(第5報)
- 研削砥石の動弾性係数と機械的強さ : 研削砥石の結合度の測定に関する研究(第4報)
- 微粒砥石の結合度の評価 : 研削砥石の結合度測定に関する研究(第3報)
- 研削砥石の動弾性係数 : 研削砥石の結合度測定に関する研究(第2報)
- 研削砥石中の超音波の伝播速度 : 研削砥石の結合度測定に関する研究(第1報)
- 揺動切削の仕上面あらさ
- 硫化鯨油の潤滑能と冷却能
- 切削油剤の冷却能の評価について
- 春秋の大会講演会運営に対する希望(会員の声)(創立30周年記念)
- 切削剤の潤滑効果 (第1報)
- 超ヂユラルミン製薄肉パイプを切断する時に起る変形現象について
- ファインセラミックスの超音波研削 (セラミックス加工技術の最近の進歩)
- 超音波研削技術
- ファインセラミックスの超音波研削加工
- 研削砥石の弾性的性質