ホログラフィ干渉法による長方形複数ボルト締結体の静的変形特性の考察

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本論文では、機械部品要素として数多く存在する長方形板状部品が、複数のボルトにより締結されたときの変形状態をホログラフィ干渉法を用いて測定し、その変形挙動を詳細に検討している。また、締結体を弾性床上のはりに近似して締結体とベースによって構成される結合部のばね定数の算定を行い、ばね定数への影響因子についても検討している。その結果、次のことが明らかとなった。締付力、締結体長さ、厚さ、ボルト位置および本数、締結体およびベース材質の組合わせは、締結体の変形に大きな影響を及ぼし、たとえばボルト位置を適切に設定するだけでも、ボルト締結後の平面度を著しく改善できる。研削仕上された結合面同志では、結合部ばね定数は、ベース材質により主に決定される。結合部ばね定数算定の際に得られた締結体の変形状態は、実験値と良く一致し、弾性床上のはり理論による締結体変形のシミュレーションの可能性を確認できた。
公益社団法人精密工学会の論文
1980-06-05

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク