センタ穴の真円度が円筒研削面の真円度へ及ぼす影響

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概要

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デッドセンタ支持法を用いて円筒プランジ研削したときの, センタ穴の真円度と研削面の真円度との関連性を実験的に検討している。センタ穴はドリル加工したものである。センタ穴と研削面の真円度曲線はフーリエ分析を行い, 直線回帰分析を用いて1周あたりの山数成分ごとに両者の真円度を比較検討している。その結果, 次のような結論が得られている。(1)ドリル加工したセンタ穴の真円度曲線には, 2山成分と低次の奇数山成分が大きく現れる。(2)研削面の真円度曲線は通常2山成分が支配的である。(3)センタ穴の3山成分は, 他の成分に比べて研削面に伝達されやすい.本実験の範囲では, 5〜10mmのセンタ穴径に対して, その割合は振幅比で約6%である。(4)2山成分は, センタ穴, 研削面ともに大きな値を有するが, 両者の相関は低い。
公益社団法人精密工学会の論文
1980-05-05

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