肺Inflammatory pseudotumorの3例
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概要
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3例のInflammatory pseudotumor(以下, IPT)を経験した.症例は67歳, 35歳, 56歳で, いずれも女性であった.自覚症状が認められたのは1例で, 肺の炎症の既往が疑われたものはなかった.画像上, spiculaや胸膜陥入像などの悪性所見も認めたものは2例, 増大傾向を認めたものは1例であった.経気管支肺生検(TBLB)が施行されたものは2例であったが, 術前に確定診断が得られたものはなく, それぞれ開胸肺生検, 肺葉切除, 胸腔鏡下肺生検が施行された.本症は良性疾患であるため, 侵襲の少ない術式を選択する必要があるが, 生物学的特性には不明な点が多く, 病変の完全切除を心がける必要がある.また, 術前診断が困難であるため, 今後は胸腔鏡下切除による診断・治療が増えてくるものと思われる.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 1998-09-15
著者
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大西 真人
国立山陽病院呼吸器病センター外科
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梅森 君樹
国立山陽病院呼吸器病センター外科
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牧原 重喜
国立山陽病院呼吸器病センター外科
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福原 哲治
国立山陽病院呼吸器病センター外科
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牧原 重喜
岡山大学医学部第2外科
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