抗AchR抗体陽性のほか臨床症状を伴わなかった胸腺関連腫瘍の5例
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概要
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重症筋無力症(myasthenia gravis以下MGと記す)に特有な臨床症状を伴わないものの検査上, 抗アセチルコリン受容体抗体(以下抗AchR抗体と記す)が高値であった胸腺腫の1例を経験した, 当科のMG症例に対する拡大胸腺摘出術施行例は1992年6月以降では64例を数える.同期間にMGを合併しない胸腺関連踵瘍を7例経験しており, その内冒頭の1例を含め5例において抗AchR抗体が陽性であった.これらは潜在性のMG症例と推測され, 術後のMGの顕在化という可能性に考慮した手術術式が選択されるべきと考えられるため報告する.また, 胸腺関連腫瘍の術前には抗AchR抗体を測定することが望ましいと思われた.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 2000-01-15
著者
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