胸壁穿通性膿胸の2例
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概要
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左前胸部腫脹を主訴とした胸壁穿通性膿胸(empyema necessitatis)の2例を経験した.いずれも男性で1例は74歳,膿胸に対して左肺全摘の既往歴を,もう1例は60歳,胸部外傷の既往歴を有していた.ともに胸部CT像で胸腔内の肥厚した石灰化を伴う胸膜に被覆された膿胸内容と左前胸部皮下の膿瘍形成を示唆する低濃度領域を認めた.前者に対しては開窓術および膿瘍切除術を,後者には肺剥皮術および膿瘍切除術を施行しともに良好な結果を得た.膿胸に伴う比較的稀な病態と考えられるため,報告する.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 2001-05-15
著者
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