検診で発見された成人先天性嚢胞性腺腫様奇形の1例
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概要
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症例は20歳の男性.検診で右肺野の異常陰影を指摘され当院を受診した.胸部CT写真で下葉に限局した多発嚢胞性陰影を認め,肺嚢胞症との診断のもと,右肺下葉切除術を施行した.病理組織検査の結果,各嚢胞は線毛円柱上皮に被われ,嚢胞壁には軟骨を欠き先天性嚢胞性腺腫様奇形と診断された.本症は,通常新生児期に呼吸不全症状を呈して発症し,成人例では呼吸器感染症状で発見されることが多い.検診で発見された成人例は極めて稀である.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 2002-09-15
著者
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