政府情報と図書館・文書館の役割:日本における最近の政策動向
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概要
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政府情報は(1)「法の支配」の基盤,(2)市民生活の質の向上,(3)歴史的・文化的遺産,(4)市民への説明責任を果たす手段,という4 つの面で「知識基盤」の役割を果たすと言える。その役割を発揮させるためには,図書館および文書館が,政府と市民をつなぐ「情報仲介者」として機能することが求められる。本論文では,こうした論点に関する日本の既存の政策と新たな動向,つまり(1)「電子政府」の構築と(2)内閣府での政府文書管理・文書館政策をめぐる懇談会での議論を検討した。さらに,電子的環境における政府情報へのアクセスに関し,図書館・文書館が果たすべき役割を論じた。
- 国立情報学研究所の論文
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