メンタル・スペースにおける談話指示物 : 非特定的不定名詞句への照応の場合
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概要
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非特定的な読みを持つ不定名詞句と,それを先行詞とする定名詞句や代名詞との間の照応が法表現のスコープ内で生じる場合には,ある意味論的な制約が存在することが知られている。本稿ではその制約を第一義的に人間の認知に関わる問題として把え,この現象を正しく記述する枠組みとしてG.Fauconnierによって提案・展開されているメンタル・スペース理論を取り上げる。まず主な先行研究を検討したうえで,そこで得られた知見や,問題となりうる事実をこの枠組みでどのように扱うことができるかを論じる。
- 産業医科大学学会の論文
- 1995-12-01
著者
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