アルコール性肝障害進展における活性化肝マクロファージの中心的役割
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概要
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アルコール性肝障害の進展には,脂肪肝までと脂肪肝以降の肝細胞壊死・線維化進展の2相がある。前者はエタノール代謝によるレドックス(redox state)の変化に基づいて,そのメカニズムを生化学的に明瞭に説明できるが,後者はいまだに機序が不明確で,強い個人差・性差がある。この第2相の肝障害進展初期の生体反応に,『腸管由来エンドトキシン-活性化肝マクロファージ-好中球ケモカイン』カスケードが関与し,活性化した肝マクロファージが中心的役割を担う。また,その程度の差がアルコール性肝障害の個人差を説明する可能性が示された。
- 産業医科大学学会の論文
- 1999-03-01
著者
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