極端反応傾向と開放性・遊戯性・外向性
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概要
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多段階尺度評定に見られる極端反応傾向(ERS)と性格特性の5因子との関連について検討した.ERSとは,項目内容とは独立に尺度の極端な段階を好んで選択するという,個人の反応嗜好性である.ERS尺度には,知覚反応検査(PRT)と語反応検査(WRT)をもちいた.合わせて534名の大学生から得られた3つのデータセットの相関分析を行った結果.ERSと辻らの5因子性格検査(FFPQ)の遊戯性,NEO-RI-Rの開放性との間に,一貫して正の相関が認められた.なお,遊戯性と開放性の間には高い相関があり,両者は同一の特性であると推測される.ERSはまた,遊戯性・開放性の下位特性のいくつかとも関連することが示唆された.しかしながら,それらの下位特性の中にはアルファ係数が低いものが散見され.ERSと下位特性の関連については,今後さらに検討を要することが示された.
- 日本パーソナリティ心理学会の論文
- 2003-11-21
著者
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