市議会職員選挙における選挙区規模設定のシミュレーション分析
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概要
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市議会は、市の将来を定める上で、重要な意思決定装置であり、市議会を構成する議員をいかに選択するかは極めて重要な課題である。本研究は、市議会議員選挙制度の評価枠組を提示し、具体的制度として「選挙区規模」をシミュレーション実験により評価した。「適応性」、「公平性」、「効率性」、「安定性」という評価の視点を示し、(1)適応性という視点からは、投票者と候補者、ならびに投票者どうしの情報交流を十分に行う必要があり、選挙以前にある程度候補者の絞り込みがなされていることが望ましいが、この場合、情報交流の妨げにならない程度の範囲で、選挙区規模は大きいほうが良いこと、(2)公平性という視点からは、投票者の地理的分布が利害と結ひっき、かつ、候補者が特定地区の利害と強く結びつく限りにおいて、選挙区規模は小さいほうが良いことが示された。
- 社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会の論文
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