南極やまと山脈周辺の裸氷上における接地気層の観測
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概要
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やまと山脈周辺の裸氷原上で行った,高度約3.5mまでの接地気層の夏期間(12月)1週間の短かい観測結果から,次のことがわかった.1)風速分布から裸氷面の空気力学的粗度Z_0は,風速によらず一定で,0.085cmであった.これは裸氷表面のスプーンカットの深さ約2〜3cmに対応している.2)Z_0が一定のため,摩擦速度U_*と1m高度の風速U_1との間には,U_*=0.057 U_1という直線的な関係がある.3)風が弱くなると,裸氷面の加熱のために大気は不安定になる傾向を示した.4)中立状態に近い時の渦拡散係数の値は,昭和基地周辺の雪で被われた海氷上の値よりも大きな値であった.
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