食品における配色の女子年齢別嗜好

概要

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女子6歳, 20歳, 40〜60歳を対象に, 食品の色で作った寒天ゼリー7色の2色づつの組合せの嗜好傾向, 選択理由を調査し, 年齢別の比較検討を行った。1) 年齢別組合せの嗜好傾向は, 6歳は赤や橙を組入れたもの, とくに赤橙の組合せを多く好み, 20歳は橙・黄・白を組入れたもの, とくに橙黄の組合せを好んだ。40〜60歳は白・緑・黄を組入れたもの, とくに赤白・黄緑・橙白・緑白の組合せを好み, 緑を組入れたものを好むものが他の年齢に比較して多かった。全体的には明るい色の組合せが好まれ, とくに白との組合せはどの年齢にも平均的に好まれた。2) 多く好まれた組合せを総合的にまとめると, 6歳は赤, 20歳は白, 40〜60歳は緑が中心となった配色パターンが作成できた。3) 選択理由は, 6歳は色彩で選ぶものが多く20歳, 40〜60歳は色彩と味覚に大差はなかった。4) 各色の連想食品は, 赤・橙・緑・白・茶は各年齢とも共通した連想をしており, 黄・黒に年齢差がみられた。また6歳は茶・黒の食品のイメージが浮かばないものが多かった。
日本調理科学会の論文
1984-12-20