アン・ファイン著Flour Babiesに見る自己発見の意義
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概要
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研究ノートアン・ファインが Flour Babies で描き出す家族は、これまでの通念では変則と言われるような父親の失踪の結果の母子家庭である。その家庭に育った男子中学生は体格が良く、サッカーチームに属し、学校では問題視される成績不良の生徒である。この物語は、中学生が小麦粉袋を赤ちゃんに見立てて世話をするという学校のプロジェクトを遂行する過程において、赤ちゃんに対する親のありかた、教師に対する生徒のありかた、彼の両親のありかたを看破するなかで自らの生き方を模索する過程を描いたものである。彼の心の成長の軌跡を辿ることで、アン・ファインが描き出す自己発見の意義を考察する。Anne Fine describes a junior-high student in a single-parent family in her work Flour Babies. This paper discusses the importance of acquiring self-awareness.
- 大阪女学院大学・短期大学の論文
著者
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