一般演題 31 原発性脳腫瘍の放射線耐性における小胞体シャペロンの役割
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概要
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放射線治療はがん治療の重要な戦略のひとつであるが,その細胞傷害の分子機構の解明は放射線生物学においても重要な課題である. 放射線照射はDNA傷害や,細胞膜,細胞内タンパク質の活性酸素・窒素種を介した傷害により,細胞に傷害を与え細胞死を誘発する. 放射線感受性に細胞種間で差異のあることは知られており,放射線治療で問題となるが,放射線感受性制御の分子構造はいまだ不明な点が多い. 放射線による細胞傷害の分子機構のひとつとして,細胞内カルシウムホメオスタシスの破綻を介した,アポトーシスの誘導機構が示唆されている. 本研究では,小胞体(ER)のカルシウム代謝の制御に関与し,かつストレスタンパク質としても知られるERシャペロン・カルレティキュリン(CRT)の働きという視点から,放射線感受性制御の分子機構について解析検討を試みた.
- 長崎大学の論文
著者
-
井原 義人
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科原研生化
-
奥村 寛
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科原研放射
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奥村 寛
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科附属原爆後障害医療研究施設 放射
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奥永 知宏
長崎大学医学部脳神経外科
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奥永 知宏
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科原爆後障害医療研究施設分子情報制御研究分野
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奥村 寛
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科原爆後障害医療研究施設放射線応答解析研究分野
-
井原 義人
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科原爆後障害医療研究施設分子情報制御研究分野
-
奥永 知宏[他]
長崎大学医学部附属病院脳神経外科
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