一般演題 31 分子シャペロン・カルレティキュリンによる放射線感受性制御の分子機構について
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概要
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放射線による細胞傷害の分子機構のひとつとして,細胞内Ca2+ホメオスタシスの破綻を介した,アポトーシスの誘導機構が示唆されている。これまでの研究から,ヒトグリオーマ細胞株において,小胞体(ER)の分子シャペロンでCa2+結合タンパクでもあるカルレティキュロン(CRT)の発現レベルが放射線感受性の増強と相関することが明らかとなった。本研究では,CRTが放射線感受性の制御にどう関わるのか,細胞生存シグナルとCa2+代謝制御の観点から,その分子機構についての解析検討を試みた。